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命を守る知識:ハチ駆除のプロが教えるアナフィラキシーショックと緊急対応

【免責事項】
本記事はハチ駆除の専門家としての経験に基づく情報提供であり、医学的アドバイスに代わるものではありません。医療情報は厚生労働省など公的機関の情報に基づいています。体調不良や緊急時には必ず医療機関にご相談ください。

はじめに

暖かくなる季節になると、
ハチの活動が活発になり、
私たちの生活の中でも
ハチに刺されるリスクが高まります。

刺されたときに
「ちょっと腫れただけだから大丈夫」
と思っていませんか?

実は、
ハチに刺されたことで起こる
アナフィラキシーショックは、
適切に対応しないと命に関わります。

本記事では、
ハチ駆除業者の立場から、
アナフィラキシーショックについての正しい知識と、
万が一に備えるための基本的な対処法をご紹介します。

アナフィラキシーショックとは?

アナフィラキシーとは、
体が「アレルゲン」と呼ばれる特定の物質(食べ物、薬、蜂の毒など)に対して、
短時間で全身に強いアレルギー反応を起こし、
命に関わるほど重い症状が出る状態を指します。

この反応は、
体の免疫システムが過剰に反応してしまうことで起こります。
症状が急激に進むため、すぐに対応しないと非常に危険です。

▶ 詳しくは、厚生労働省のアレルギー疾患に関する情報ページをご参照ください。この医療情報は日本アレルギー学会のアナフィラキシーガイドラインに基づいています。

ハチ刺されによるアナフィラキシーの危険性

特に注意が必要なのは、
スズメバチやアシナガバチなど、
毒性の強い種類に刺されたときです。

初めて刺されたときには軽症でも、
2回目以降の刺傷で体がアレルギー反応を起こし、
急激な症状が出ることがあります。

過去にハチに刺されたことがある方は、
特に注意が必要です。

主な症状と発症のタイミング

医療専門家によると、アナフィラキシーの症状は、
刺されてから数分〜30分以内に現れることが多く、
次のような兆候が見られます。

  • 皮膚症状:じんましん、かゆみ、赤み、腫れ
  • 呼吸器症状:息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音、声がかすれる
  • 循環器症状:血圧の低下、脈が速くなる、意識がぼんやりする、失神
  • 消化器症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
  • その他:不安感、ぐったりする

【重要】上記の症状がひとつでも現れた場合は、
アナフィラキシーショックの可能性があります。
決して様子見をせず、すぐに119番通報してください。
早期対応が命を救います。


応急処置と取るべき行動

アナフィラキシーショックが疑われる場合、
以下のような対応が重要です。

  • すぐに119番通報し、救急車を呼ぶ
  • 意識がある場合はあおむけに寝かせ、足を少し高くする
  • 嘔吐があれば、顔を横に向ける
  • 衣服をゆるめて呼吸を楽にし、寒ければ保温する
  • エピペン(アドレナリン自己注射器)を持っている場合は、
    医師から事前に指導された方法で使用する
  • 意識があるうちは話しかけて落ち着かせる
  • 自家用車での搬送は避け、必ず救急車を利用する

アナフィラキシーを防ぐには?

以下のような予防策を心がけましょう:

  • ハチの巣に近づかない
  • 黒い服や香水、甘い匂いの整髪料は避ける
  • 屋外では帽子・長袖・手袋を着用する
  • 過去にハチに刺されたことがある方は病院でアレルギー検査を受ける
  • 医師の指導のもと、エピペンの携帯を検討する
    ※エピペンは、アナフィラキシーの緊急対応に用いる医薬品で、医師の処方と指導により携帯が可能です。

ハチ駆除業者の対策

私自身もハチ駆除の仕事に就くまでに、
何度かハチに刺された経験があります。

そのため、万が一のために
医師からエピペンを処方してもらっています。

もちろん、使わずに済むのが理想です。
だからこそ、
作業前の掃除や段取り、
防護服の着用には絶対に手を抜きません。

ハチ駆除の現場から伝えたいこと

私が経験した事例では過去に、
ハチに刺され軽度のアナフィラキシーを
発症されたお客様にもお会いしました。

その方は
「小さな巣だったから自分で駆除しようとした」
とおっしゃっており、腕がパンパンに腫れていました。

幸い大事には至りませんでしたが、
一人で重篤な症状が出ていたら命に関わる可能性もありました。


ハチの巣の自己駆除は、
巣の大きさや種類を問わず大変危険です。

特にスズメバチやアシナガバチは集団で攻撃してくる可能性があり、
複数箇所を刺されるとアナフィラキシーのリスクが高まります。

巣を発見した場合は、決して一人で対処せず、
必ず専門業者または自治体に相談してください。
小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、
慎重な判断が必要です。

まとめ

アナフィラキシーショックは、
誰にでも起こり得る命に関わるアレルギー反応です。

しかし、正しい知識と対処法を知っていれば、
そのリスクを最小限に抑えることができます。

ハチに刺された経験がある方、
または巣を発見した方は、
安易に自分で駆除しようとせず、
必ず専門業者に相談してください。

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※本記事の医療情報は一般的な知識提供であり、個別の医療アドバイスではありません。症状や対応については必ず医療専門家にご相談ください。

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